去年初めて挑戦した桜染め(桜の枝を使った草木染)。
想像してたよりもうまくいったので、今年もやってみることにしました。
昨年はふきんを桜色に染めましたが、今年はストール染めにチャレンジです!
母の日に桜染めのストールをプレゼントする計画

昨年の母の日に桜で染めたふきんをプレゼントしたらすごく喜んでもらえたので、今回はストールを贈ることに。
草木染めに良さそうな無地のストールをネットで見つけたので早速購入。
扱いが難しそうだけど、個人的に好きな麻100%のストールを選びました。
昨年、初めて桜染めに挑戦した時に使ったのは綿やレーヨン。
麻を桜染めに使うのは初めてです。
素材によって色の出方が変わるのでちょっと心配ですが、やるしかない!
ストールを桜染めする(わたし流のやり方)

では、さっそく桜染めスタート。
ここからは桜染めのやり方を書いていきますが、結構自己流です。
草木染に詳しい方が見るとひっくり返ってしまうかもしれませんが、どうか大目に見て頂けるとありがたいです・・・。
ちなみに、桜染めに使う桜の枝は、畑の桜(山桜9:ソメイヨシノ1)を使いました。
ほぼ山桜です。
下準備(タンパク処理):ストールを牛乳に浸してから乾燥させる
まずは下準備。
綿や麻の繊維を使う場合は、下準備としてタンパク処理を行います。
タンパク処理とは、繊維に豆乳や牛乳などのタンパク質を付着させることで、染めやすくするための下準備。
去年タンパク処理に牛乳を使い、布に付着した牛乳臭さに悩んだことから「次は絶対豆乳を使おう」と心に誓ったのですが、またもや牛乳を使うことに。

なぜなら、最近イレギュラー続きでバタついており、豆乳を買えてなかったから。
牛乳と水1対1をボウルに入れ、ストールを浸します。
染めた時に色ムラができないように、何度かひっくり返しながら浸けました。
(私は20分ほどにしましたが、しっかり染めるためには30~1時間ほど浸けるのが良いそうです)
ニオイ問題を避けるためにも、処理の後一度洗っておきたいと思う方もいるかもしれません。
しかし、洗うとタンパク質が流れてしまうので、そのまま絞って干します。


風が動くたびに牛乳臭ー!汗
風のある日ならわりと早く乾きます。
ニオイがなくなるわけではありませんが、短時間で乾くと牛乳臭がマイルドになるので天気の良い日or風のある日にタンパク処理をすることをおすすめします。

ちなみに、タンパク処理に使った牛乳は肥料として使いました。
100倍ぐらいに希釈して、畑の植物にやりましたよー。捨てるのは惜しくて・・・。
桜の枝で染料を作る
まずは、桜の枝を適当にカットします。
今回使用する枝の重量は100gほど。
去年は60gだったので、今回はちょっと多めです。
鍋に桜の枝とたっぷりの水を入れ、小さじ1杯分の米酢を投入。
火にかけて、沸騰し始めたら中火の弱火で20分ほどグツグツ煮ます。
煮ている間、キッチン中に桜の枝の香りが広がります。
木酢液を思い出させるような、なんだか落ち着く香りです。
20分経過してできたのがこちら。

一番液ではきれいな色に染まらないそうなので、捨ててしまいます。
(昨年私が使ったのは3番液)
というわけで、2番液も手早く作っていきます。
昨年同様、出汁みたいな色の染液ができあがりました。
良い香りではありますが、これも使いません。
この時点で23時30分すぎ。
明日も早いので一旦終わります。

お疲れ様でした。
翌日、3番液の準備に取り掛かります。
昨年と同じように、重曹を小さじ1杯分とたっぷりの水を入れて火にかけます。
1番2番液の時と同様、沸騰してきたタイミングで中弱火にし、20分ほど静かに煮ると、濃い紅茶みたいな色になってきました。
できあがった3番液がこちら。

耐熱ボウルに入れると、まさに紅茶みたい。
美味しそうー。
ではいよいよ、ストールを染めます!
ストールを染める
早速熱々の染液にストールを浸していきます。
ピンク系になるか、茶色っぽくなるか、まだ今の時点ではわからないのでドキドキです。
そーっと浸していきます。

どうかピンク系に染まってほしい!!
何より、麻のストールを熱々の染液に浸しちゃって大丈夫なのかという疑問が湧きますが、うまくいくよう願いながら浸けていきます。

ストールが染液にしっかり浸かった状態がこちら。
ピンク寄りのベージュ? ベージュ寄りのピンク?サーモンピンクっぽい?

上下をひっくり返しながら20分ぐらい浸けました。
私がイメージしていたラブリーなピンクとはちょっと違いましたが一応ピンク系(?)にカテゴライズできるのではないでしょうか。
媒染タイム
昨年はミョウバンが購入できなかったためやむを得ず塩を使って色止めをしたのですが、とくに不便がなかったため、今回も塩でいきます。
(その後ミョウバンは手に入れたのに、使わずじまい。)

ボウルいっぱいの水に対し、塩は小さじ1程度入れました。
分量はいつも適当です。
大体10~15分程度、塩水に浸しました。

やさしく絞り、
陰干しします。

私は窓辺に干しておきました。
窓を開けていたからか、30分もするとかなり軽くなっていました。
このままでも良いかなとも思ったのですが、完全に乾燥したら色が薄くなりそうな予感がしたので、もう一度染めていきます。
再び染液を熱して、15分ほど浸けます。
なんだか、くすんだコーラルピンク?ピンクベージュみたいになってきました。
乾くまで待つしかないですが、ちょっと心配・・・。
心配しながら翌朝まで乾かします。
(既に遅かったので・・・)
ストールの桜染めが完成!

できましたー!!
我が家の山桜で染めたストールです。
2度目の染色をした時点ではピンク色というよりベージュ寄りの色になっていたので心配しましたが、乾いてみるとコーラルピンク系になり、ホッとしています。

また、色ムラなども特になく、まあまあうまくできたんじゃないかと思っています。
ちなみに、去年の桜染めはこちら。

昨年の桜染めの方がピンク感が強いんですよね。
でも左側のレーヨンのふきんはコーラルピンク系に染まったので、素材によるものなのかも。
個人的にはいちごミルク系の色が好きですが、母はどちらの色でも似合うので今回も成功ということにしておこうかな。
ただ、1点問題を挙げるとすると「肌触り」です。
熱湯に近い温度の染液に浸けたのがまずかったのか、ちょっとゴワゴワした肌触りになってしまいました・・・。最初はふわっふわだったのに。

なんだかお風呂用のボディタオルっぽい感じになってしまった
母にこのゴワゴワのストールをプレゼントするのは気が引けるので、父の日にボディタオルとしてあげようかなぁ・・・(ウソです)
母にはタートルネックの上から巻くよう伝えておこうと思います。
まとめ:ストールを桜染めした
2年目の桜染め、楽しかったです。
今回も、桜の花がピークを過ぎたぐらいのタイミングで桜染めをしました。
染めに使ったのは大風に煽られて折れてしまっていた枝。
折れた枝を見た時はかわいそうになりましたが、桜染めに使えて良かったです。
時間があれば後1回ぐらいしたいな。
できたらまたここで報告しまーす。
昨年の桜染めについてはこちら↓
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