【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

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【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし モノづくり

お花見を楽しみ、花びらでジャムを作り、葉っぱを塩漬けにして桜餅に使い・・・と桜の時期はとにかく忙しい私ですが、新たな「桜しごと」が加わりました。

それは、桜で布を染める「桜染め」です。

要は桜を使用した草木染めのこと。

子供の頃、ベゴニアの花でティッシュを赤やピンクに染めるのにハマっていたことはありますが、本格的な草木染は20歳の頃に体験講座に参加したのが最後。
ほぼ初めてのような状態です。

今回は、草木染初心者の私が挑戦した桜染めについて記録したいと思います!

人によっては何ヶ月もかけて染液を準備するらしいですが、

私が挑戦したのは桜染めの簡単バージョンです。
思いついた時にいつでもできる♪

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桜染め用の綿の布やふきんなどを準備する

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

今回桜染めをするにあたり、用意したのがこちら。
綿100%の布やレーヨンのふきん、刺し子糸など。

全部桜染めに使う気で集めたのですが、「思っていた色(桜色)に染まらなかったらどうしよう・・・」という不安がぬぐい切れず・・・。

具体的には、「ピンクではなく、茶色っぽく染まったらどうしよう!」という不安です。

ネットで情報収集していると、「黄色っぽくなった」「茶色になってしまった」という体験談を多く目にしたからです。

今回は、母の日にプレゼントするためのものなので、どうしてもピンク色に仕上げたいんです。
一回で全部使ってしまい、ピンクに仕上がらなかったらショックなので、今回は用意したものの中から、綿の布とレーヨンのふきんを使ってみることにしました。

桜染めの下準備:布類を牛乳に浸してから乾燥させておく(下染め)

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

染める時に色を定着させやすいように、下処理を行います。

本来草木染には、豆汁(大豆を水で戻し、漉した液体のこと。読み方は「ごじる」)を使うことが多いようですが、牛乳や豆乳のタンパク質でも代用できるとのこと。
今回は家にあった牛乳を使うことにしました。

水と牛乳(1:1)で作った液体に布を浸します。
(新しい布を使う場合は先に洗濯しておいた方が良いみたい)
牛乳がまんべんなく染み込むように、何度か布の上下をひっくり返しながら15~20分液の中に放置しました。

その後、しっかり絞って乾かしておきます。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

この時点で少々牛乳臭さが・・・。
豆乳にしておけばよかった、とちょっと後悔。

それでは、牛乳臭い布を乾かしている間に、染液にする桜をゲットしにいきましょー。

桜の枝を採取しに行く

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

今回は、畑のソメイヨシノを使うことにしました。

桜色に染めるというと、花の部分をイメージしがちですが、桜染めに使うのは枝の部分です。
先週大風が吹き荒れ、一部の枝が折れかけてしまっていたので、その部分をカットすることにしました。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

一部葉っぱも出ていましたが、枝以外はあらかじめハサミでカットしてから持ち帰りました。
(花や葉っぱをカットするのはなんとなく罪悪感が・・・)

私は自分のところの畑の桜を使いましたが、人によっては桜の木がある公園等に行って、落ちている枝を拾ってきて桜染めするそうです。
また、桜の枝自体が入手できない場合は、桜チップでも代用可能だそうです。

桜の染液を準備する

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

今回桜染めに使う桜の枝は、全部でこれだけ。
重さを測ってみると60gほどでした。

多いのか少ないのかよくわからないのですが、とりあえずこれでやってみます。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

まずは、小鍋に枝を入れ、たっぷりの水と小さじ1杯分ぐらいの米酢を注ぎます。
水の分量は不明ですが、鍋自体が小さいので、たっぷり入れました。

沸騰し始めたら中火の弱火(沸騰しない程度)にし、15~20分ほど煮ます。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

枝から色が染み出て来たように見えますが、これはキッチンのライトによるものです。
実際は色がほとんど変わらず、不安でドキドキしていました。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

こちらがボウルに取った後の状態。
薄いお茶のような色でした。

一番煎じは雑味があるそうで、染液としては不向きなんだとか。
そのため、多くの人は1番目の液は捨ててしまうそうです。

2~4番目の液を染色に使う人が多いみたい。

というわけで、水を新しくして再び煮ていきます。(二番煎じ)

左が鍋で煮た後の状態。
右が容器に流し込んだ時の写真。

うーーーん、薄い出汁みたいな色になってしまいました。
1回目よりも色がさらに薄くなってしまい、不安が増します。
桜の枝を煮た後の液は、酸化させるとピンクになりやすいとのことで、空気に触れさせる工夫をしてみたのですが、色に変化は見られず。

こんなんで本当にピンク色になるのか?!

この後用事が入っていたので、この日の作業は一旦ここまで。
枝を煮た液は蓋をして作業台に放置。

翌日、3回目の煮出しを行います。(三番煎じ)
枝の入った小鍋にたっぷり水を入れ、今回は小さじ1杯分ぐらいの重曹を投入しました。

前日と同じように20分ほど煮ます。
すると・・・・色が濃くなって来た!!

こちらが3番目に煮出した液。
紅茶っぽい色になりました。

これなら一番煎じ、二番煎じよりは良さそう。
桜色(ピンク)に染まるかは謎ですが・・・。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

左から、一番煎じ、二番煎じ、三番煎じ。
それぞれ同じぐらいの時間しか煮てませんが、こんなに差が。

3番目の液なら良い感じの色が出そうなので、これで染めていきまーす!

桜染めスタート!布を染める

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

布を染めていきます。
まずは、綿100%の布から。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

桜の枝で作った染液につけると、布がピンク色に。
これは期待できそうです!

染める時間は、適当。
ただ、一度に長く染めるよりは、染め→色止めを繰り返した方が良いと読んだので、一旦引き上げます。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

このままの色を維持してくれるのか、薄くなってしまうのか・・・。

ミョウバンなしの媒染!塩で代用してみる

次に、媒染パートに入ります。
色止めや発色の働きがあるとのことで、手軽に手に入るミョウバンを使用することが多いようです。

スーパーなどで手に入るとのことで近所のお店2ヶ所に行ったのですが、どちらでも取り扱っておらず。仕方ないので、媒染には「塩」を使用することにしました。

適当な塩水を作り、先ほど染めた布を浸します。
この媒染の段階で色が変わることもあるらしいので怖かったのですが、結果はご覧の通り。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

染めの段階ではいちごミルクっぽい色でしたが、塩水で洗うとこれぞ桜色といった感じの薄いピンクに!

やったー!こんな色を目指してた!!

媒染には10分ほどの時間をかけました。

媒染後はよく絞り、干しました。
うっすら優しいピンクで良い感じです!

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

再度染液で染めて媒染する

素敵なピンク色に染まった布ですが、桜染めを含む草木染がほぼ初めての私は、不安が止まりません。
このまま桜色をキープしてくれるのか、洗濯ごとにどんどん色落ちするのか。

あの桜色が消えてしまうのは残念なので、もう一度染めと媒染の工程を追加することにしました。


塩水でよくさらしましたが、これ以上色落ちする気配がなかったのでこれで乾かします。

レーヨン生地のふきんも桜染め

同様に、レーヨン生地のふきんも染めます。
再度加熱して温度を上げた染液に、ふきんを浸します。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

手前に模様を付けようと思って細工をした綿の布切れも入ってますが、気にしないでください。
(模様は失敗だったので 笑)

レーヨンのふきんの方はくすみが強い気がしますが、これもまた良い感じ。
自然の力ってすごい。

では、塩水を使用して媒染していきます。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

やはり媒染の段階で色が若干薄まり、素敵なくすみピンクになりました。
桜餅色で可愛い!

こちらも念のため、染めと媒染を2度繰り返しました。

桜染めした布を乾かす

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

こちらが、染めと媒染を終えて乾燥の段階に入った布たちです。
陰干しが良いとどこかで読んだので、室内で乾かします。

確かに素材によって色の出方は変わるものの、全部可愛いピンク系統に染まり、大満足です。

レーヨンのふきんはサーモンピンクみたいな色になりました。

ちなみに、牛乳臭さは残っています 汗
鼻が曲がるほど臭い・・・というわけではないのですが、近くで嗅ぐと思わず顔をしかめてしまうほどにはニオイが残っています。

次回は何が何でも豆乳か豆汁で下処理しようと思います。

これから桜染めに挑戦してみようと思っている方にも、豆乳か豆汁を強くおすすめします。

桜染め!ピンクの布のできあがり!

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

そんなこんなでできあがったのが、こちら。桜染めの布。
枝からこの色が出るのが不思議ですが、正真正銘桜で染めた布です。

調べていると、「桜の花が咲く直前の枝が最適=一番ピンクになりやすい」と載っていましたが、結果的に花が終わる時期の枝でもピンク色になり、ホッとしています。

市販の桜チップでもピンク色になるそうなので、
時期はあまり気にしなくても良いのかなと思ったり。

【桜染め】布をピンク色に染める|ミョウバンなし

1枚1枚色が違っていて、見ているだけでも楽しいです。
ちょっと臭うけど・・・。

まとめ:ミョウバンなしでもOK!桜染めに成功!

人生初の桜染めでしたが、うまくいって浮かれっぱなしです。
桜色に染め上げた布たちがあまりに美しいので、ずっと見てしまうほど。

それに、真っ白な布がピンク色に染まっていく瞬間は夢のような時間でした!

今後は毎年桜染めに挑戦しようと思っています。
今回はソメイヨシノを使用しましたが、我が家にある3種の桜(ソメイヨシノ、山桜、陽光)で染め比べてみるつもり。

媒染用のミョウバンがなくてもあんなにきれいな色に仕上がったので、
次回からも塩を使おうと思っています!

来月は桜の葉を使って塩漬けを作るつもり。
楽しみー!

コメント

  1. cloud9 より:

    まさに桜そのもののきれいなピンクに染まりましたね~‼
    私は「桜の花が咲く直前の枝が最適」説を国語の教科書で読んだ世代なので、挑戦してみようとも思ったことなかったです。

    でも先月、山茶花で花びら染めをしてみました。
    これもきれいなピンクに染まってニヤニヤ何度も眺めましたが、やはり酸媒染は色落ちが早く数回の洗濯でベージュに近くなりましたが、とても手軽だったのでまたやりたいです。

    • 椿 椿 より:

      cloud9さん
      わーーーー嬉しいです!!ありがとうございます!
      ピンクを目指していたので大満足です。

      サザンカの花びらでもピンクに染まるんですね!
      花びら染めなんて、素敵な響き。
      やってみたいです。色の変化を楽しめるのも良いですよね。

      ところで、国語の教科書に載っていた桜染めは「言葉の力」でしょうか。
      私は習っていないのですが、一度ちゃんと読んでみたいです。

      • cloud9 より:

        花びら染めは椿さんも小さい頃遊んだというベゴニア染めに近いと思いますが、ボウルいっぱいに花を集める作業はテンションあがりましたー
        桜色の布、お母さんもよろこばれるでしょうね!

        そうそう「ことばの力」って題名でしたか。大岡信さんが志村ふくみさんから聞いた言葉だということだけ憶えてましたが、検索したらそういうタイトルみたいです。
        桜の季節の度に思い出してます。

        ではブログの更新、楽しみにしてます

        • 椿 椿 より:

          cloud9さん
          花びらを集める作業、想像するだけで幸せ気分です!
          cloud9さんのところみたいに、毟り取るほどの量のサザンカがほしいです 笑

          私も検索しました。
          すると、習っていない私も聞いたことのある「ことばの力」という題名のようだったので、興味が湧きました。
          来年は、花が咲く前の枝で桜染めに挑戦したいと思います。

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